学級づくりのために

<学級の実態を把握・分析し,それをどう生かすか>

 中学校における学級づくりは,学級担任を中心として,学年や学校全体の集団の一員として組織的に形成されなかえればならない。とくに,学級集団の状況は学年や学校全体に影響を与えることもあり,学級は社会で生きるひとつの小集団でもあり,生徒一人一人は社会の中で生きる一員であることを自覚させていくことが大切であると考えます。また,すでに1学期が終了して学級担任として学級を分析して成果と課題をまとめているかと思います。さて,2学期はどんな目標で,どんな取組で目標を達成させるのが見通しをもって取り組んでいかなければなりません。

 

○生徒の実態把握と担任としての目標は何か。明確で具体的に アンケートなどの意識調査等の実施と分析を実施し,学級作りに生かす。

<日常の活動から見る生徒の様子>

 (1)登校の状況  (2)朝の会までの生徒の動き (3)朝の会(短学活)の様子 (4)授業開始の状況や授業間の過ごし方             (5)給食の時間(準備から後片付けまで) (6)昼休みの過ごし方 (7)帰りの会(短学活) (8)放課後の様子(清掃や部活動)          (9)下校の様子

<その他の活動から見られる様子>

 (1)学級活動の取組 (2)道徳の時間の取組 (3)学年集会の取組の様子 (4)全校集会の取組の様子 (5)学年または全校での行事への取組の様子 (6)委員会活動や生徒会活動の様子

 ※中学校の担任は,小学校に比べて1日の生活の中で学級の生徒と関わる時間は少なく,関わっている時間が貴重になります。また,それぞれの授業においても学級担任で活動する場面がほとんで,学級の形成が授業にも大きく影響する場合も大いにあります。そういう意味では,学級活動の成果を授業に生かすこともあり,また授業で学んだことを学級に生かすこともあり,双方向での相乗効果もあるため,教科担当との連携も大事になってきます。それらの様々な活動を通して生徒は大きく成長します。

 

<教師としての姿勢や心構え> いろいろな考えや持論を持つことは,一つの信念であり,ビジョンとなります。「教師は理想をもて!」

 教師は理想をもっていなければならない。なぜなら,「教師は鏡」であるからである。理想をもたない教師に理想をもった子どもが育てられないからである。理想はいくら高くって構わない。しかし,ここ注意しておきたいが理想はあくまでも理想であって現実ではないことをきちんと理解しておかなければならないことである。理想は教師自身が描く最終目標であり,現実とは大きなギャップがあることをしっかり認識しておかないと,そのことで苦しむ結果となる。ならばもってももたなくても同じようであるが雲泥の差がある。

 ここで言う理想とは,最終的な到達目標である。したがって到達できるかできないかは問題ではなく,いかに理想実現のために日夜努力するかである。つまり,努力を惜しんではいけないのである。努力を惜しむことは怠けることである。怠け者が教師であってよい教育などできるはずがないのである。理想じつげんおためには,教師は「邪念」をもってはいけない。しかも,子どものために「捨て身」でなければ思い切ったことはできないのである。「捨て身」であるというのが,一番強いのである。子どもたちを立派に育てるためには,「自分の身を犠牲にしてでもやるんだ」という迫力が多くの困難を押し退けていくのである。それが自分のためではなく,子どものためであれば多くの教師は共鳴してくれるものである。

 また,「理想」とは「ビジョン」でもある。目先のことにとらわれすぎて,例えば3年後,どのような生徒に育ってほしいのか,10年後,どんな大人になってほしいのかを考え,そのために今,何が必要なのかを予測する能力をもたなければその場限りのそれこそ「いまだけよければよい」「自分だけよければよい」人間に育ってしまうのである。教師は「理想」と「現実」のギャップを踏まえ,しかも「理想」に向かって進まなければならないのである。

 ○学級作りで陥りやすい課題(担任として)

  ・問題点が何であるか正確に把握できない。      ・担任一人で何とかしようとして解決がなかなかできない。                   ・結果を急ごうとしてしまい形だけでおわる。      ・担任としての見通しをもてずに時間だけが過ぎていく。                     ・子どもたちをどう動かしていくのかうまくできない。  ・課題に対してどうやって取り組ませるかという方策の検討不足。               ・担任としてしっかりとした信念をもっていない。

(続く)

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