1 特別活動の発展を願って

<その1>

 かっての私たちは「行事を通して子どもを育てる」実践を積み重ねてきました。その前提は,学級や学校の子どもたちが,心を一つにして取り組む過程で「自治」を育てることでした。しかし今,「祭り」や「学級集会」の実施に最初から背を向ける子どもや興味関心を示さない子どもが多くなっている現状があります。個性重視とは,一人一人の個性を大切にするとともに,「集団としての個性」にも目を向けた時,指導者としての確かな見通しや教育理念がも求められています。

<その2>

 かっては,学級経営の観点から,「今受け持っている子にどんな力をつけるか」と実践をしてきました。今は,10年後,20年後の社会の変化を見通し,「この子にはこのような生き方をしてほしい」との願いをもとに,「自ら学び,自ら判断できる自立した子ども」の育成が求められています。そのためには学校教育のみならず,保護者との協力がより重要になり「開かれた学級づくり」の手法が必要になってきました。

<その3>

 「なすことによって学ぶ」特別活動の原点は不易なものですが,「実体験,自然体験,奉仕活動」等のいろいろな実践が求められています。この「ゆとりの中の自分探しの旅」と意図的な特別活動を,今後,時間的,内容的にどうつなげていくかが問われます。

 

 

2 特別活動の今日的課題

 人間は,本来人間としてよりよく生きたいという願いをもっている。この願いは,社会における様々な関わりを通して開花し,固有の人格が形成される。この過程において,人々は様々な夢を描き,希望を持ち,また悩み,苦しみ,人間としてのあり方や生き方を自らに問いかける。この問いかけの繰り返しにより人格は形成される。今,学校教育への風当たりが非常に厳しくなっている。これは,教師の力量がなくなったのではなく,社会や子供たちの変化が大きくなりすぎ,学校や教師がその現状についていけなくなったとおさえ,その打開策を特別活動の視点から見直してみたい。

 

(1)子どもの現状

 ・指導が通らない  ・指示待ち  ・実体験や感動体験の不足  ・基本的な生活習慣の欠落  ・違いを認めない人間関係の希薄さ

 

(2)特別活動と人間形成

 ・特別活動は集団活動を通して社会生活の基本を学ぶ学習である。

 ・他人と協調し,自立的に自ら課題を解決する生き方の指導,生き方の探求である。

 ・子供が人間としての感性,優しさや思いやり,いたわり,判断力,実行力などの個人の独自性を集団や社会の中で,どう調和させていくかが人間形成の原点であり,特別活動に求められている課題でもある。

 

(3)現在までの特別活動実践を振り返る 

○目標の再点検

望ましい集団の問い直し

○教育観の転換

教師と子どもとの関係の見直し

○指導観の転換

「反抗性」というものはない           〜「〜してはだめ」から「〜してほしい」へ

「原因さがし」をやめる              〜発想の転換を!

「思い込み」をやめる               〜方向の違う否定的指導ほど困るものはない

目標維持機能と集団維持機能のバランスを 〜「夢」のある経営を!

(続く)

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